非常に重度な失語症患者は、従来の標準的な失語症検査にほとんど反応できず、残存能力を適切に評価し、治療アプローチの手掛かりが得られる検査法が求められていた。本検査法は、コミュニケーション成立の根底で必要な、他者への非言語的な働きかけのレベルから非言語的象徴機能、言語機能の検査までをカバーし、従来の失語症検査の概念を超えるものとなっている。